第7章 終・嘘つきとさよなら
地土「彼……は……風夜く、ん…を…追いつめる……つもり…なん…だ……」
優「風夜…を…」
「今まで俺になりすまし、仲間の貴方達を騙していた"風夜"という"風夢"ですよ?」
一歩ずつ優と地土に歩み寄る相手
地土「きっと……いや…必ずッ…! 自我を…失った……俺…は……彼と、共に……風夜君…を…追いつめ……て…しま…うだ……ろう…」
そんな相手を気にせず話を続ける地土に相手は眉間に皺を寄せた
地土「だけど……俺は…なんら…かの……手を…使っ…て……必…ず……俺を…取り戻…すッ…!! だから……優…く…んッ…!!!!
風夜、君…を……一人に……しない…で…やってく…れッ……!!」
地土の言葉に優は目を見開いた
こんな、こんな必死になってお願いをする地土を見た事がなかったからである…
「無限蛇!!!! 奴の洗脳が何故こんなにも時間がかかる!!?」
地土を指差す相手の背後から…
無限「騒がないで下さいよ…? それは奴の"精神力"が強いせいでしょう…」
先の尖った床に着きそうなくらい長い髪をした二メートルほどの男が現れた
幻狼[あ…アァアア…!!!]