第7章 終・嘘つきとさよなら
地土「俺じゃ……止め、られないっ……!!」
優「そん…なッ…」
幻狼[こいつ…、何だか違和感を感じるぞ…]
幻狼の言葉に優は疑問に思った
優(違和感…?)
幻狼[目の前に居るのはあの広原地土なのによ…、"別のモノ"に感じる…]
優(別のモノ…? 分かりやすく説明しろッ…!!)
幻狼[あ"ぁ"ん!!? 分かりやがれチビ!!(怒) こいつは何かおかしーんだよ!!!!]
地土「…優……君…、よく…聞いて…?」
はぁはぁっ…と呼吸を荒くしながら話す地土を優は見上げると、目を見開く
優「地土…!!? その額のはなんだ…!!?」
声を上げた優に相手が気づいた
「…まだ、自我が残っていたのですか」
地土「俺はしぶとい男ですからねっ…?」
苦しそうにしながら地土はニッコリと笑みを浮かべた
地土「俺は……、不覚にも……奴の……契約…刀……の…技を、くらっ……てしまっ……た…」
言葉を発するたびに地土の額の赤い光が強くなる
幻狼[やっぱりあいつは契約刀使いだったのか…]
地土「だか…ら……もう……これ以上、は…俺は……自我を…保…て……ないっ…」
そう言って地土は優の頭を撫でた