第7章 終・嘘つきとさよなら
\目覚めぬ銀族…/
「ーー…逃がしたか…」
一希「風夜隊長、こノままデハ城が壊サレてしまイます…!!!!」
逃げ出して姿が見えなくなった風夜とテイルスが去った方向を見つめる相手に一希が報告する
「…やれ、銀族というのはこんなに凶暴だったのか…」
一息ついた相手は、壁や床や物を巻き込んで壊しても気にせず戦い続けるルナ達を見た
雷電「ルナ止まれ…!! そんなに血を流し続けたら死んでしまうぞ…!!?」
肩の怪我を押さえながら叫ぶ雷電。 だが、我を失ったルナには届かない
優「雷電…!! そこに居ると巻き込まれーー…ッぐ…!!!!」
声を上げた優は傷が痛んでその場に膝まづいた
幻狼[無理すんじゃねー!! 傷が開くぞ!!?]
優「今はそれどころじゃないだろうッ…!!? 地土ッ!!!! ルナをどうしたら止められるんだッ…!!?」
頭の中で聞こえる幻狼の言葉を聞き入れず、優は隣に居る地土を見上げた
地土「…無理…だ…」
優「ちづ…ちッ…?」
地土「…今の……ルナ、は……俺よりも…強…い……」
途切れながら話す地土は全身に汗をかいていた