第7章 終・嘘つきとさよなら
『………ふう……や………』
今にも消えそうな、ルナの声が聞こえたような気がした
風夜「ルナ…? 離してくれ!! 今ルナが俺を呼んだ声が…!!!!」
テイ「暴れんなっ!! それにあの状態のルナが名前を呼べるはずがない…!!!!」
風夜を肩に担いだまま城の上を駆け抜けるテイルス
風夜「いや…!! 今確かにルナの声が…!!!!」
テイ「銀族の力に堕ちた奴は長時間自我を失って"闘い"と"血"しか求めない!!!! まともに話す事は出来ないんだよ!!!! だから!!!!
お前の名前すら呼べるはずがねぇよ!!!!」
怒鳴るテイルスの声が大きいせいなのか、それとも先ほどの部屋から離れていくせいなのか…
声も
音も
風の音さえも…
何も聞こえなくなったーーー…
\入れ替わった双子/ 終