第7章 終・嘘つきとさよなら
ジャ「強い力だ…、ちょっとやそっとじゃ解けない…」
風夜「じゃあ一希は…、一希は自分の意志で敵になったわけじゃないんだな…!!?」
ジャ「…それは、分からない…」
首を横に振るジャキョウに風夜は顔を歪ませた
ジャ「お前が偽物の"風夜"なのは事実…、操りが解かれてもあいつはお前に牙を向けるかもしれない…」
風夜「そん…な…」
メイ「そんな顔しないで主…、主がそんな顔すると私までッ…」
じわりっと涙を浮かべるメイの頭をジャキョウが撫でる
ジャ「これが…、嘘をついたお前の結果だ…」
風夜「全部…、俺の…」
風夜は相手を見て、一希を見て、優と地土を見て、ジャキョウとメイを見て、…俯いた
風夜「俺は…、今までの"モノ"を全て手放さなきゃいけないのか…?」
ジャ「…それはーー…」
「やっとたどり着いたか…」