第7章 終・嘘つきとさよなら
「……いや、お前は今から全て失うんだから…。 そんな事はどうでもいいか…」
少し身を屈めて風夜と目を合わせる相手
「"俺"を返してくれるかな…?」
風夜「うぁあああああああああああっ!!!!!!」
叫び声を上げて風夜は右膝の入れ墨から契約刀を引き抜いた
「契約刀…」
一希「離レテ、風夜隊長」
バッと間に入った一希が振り下ろした風夜の刀を契約刀の刀で受け止めた
一希「死ネ、偽物めガ…!!!!」
もう一人の別の一希が背後から風夜に向かって刀を振り下ろした
=ブシュッ!!=
片腕が飛んだ。 だかそれは
一希「実体化シタ…!!?」
風夜の腕ではなく、片腕を失ったというのに無表情のままの紫色の模様が入った髪をした男であった
「…面倒だけど…、主に死なれては困る…」