第7章 終・嘘つきとさよなら
\入れ替わった双子/
風夜「なんで…、なんでッ…!!?」
「…"生きてる"のかって?」
相手の言葉に風夜はビクリッと肩を震わせた
「あの事故で…、俺は死んだ事になってたんだな? "風夢"?」
風夜「俺は…、風夢じゃねぇ…!!」
「いや、お前が"風夢"で俺が"風夜"だ」
風夜「黙れ…!! "風夜"は俺だ…!!!!!!」
優「風夜が…、二人…?」
声を荒らげていた風夜は優の声にハッとし、声が聞こえた方を向いた
風夜「優と…、地土…!!?」
開いている扉の前には傷口を縫われた優と地土が立っていた
地土「嘘であってほしかったけど…、君は"偽物"だったんだね…?」
優「"風夜"は偽物…?」
風夜「ちっ違うっ!! 俺は"風夜"だ…!!!!」
驚いた顔をする優と笑ったままの表情の地土に風夜は怒鳴る
「いい加減にしたらどうかな…? もう十分、注目されただろう?」
風夜「ッ…!!」
いつの間にかすぐ目の前に立つ、自分より少し高い相手が風夜の髪を撫でた
「偽物の舞台で立って…、"風夢"? お前は何を"手に入れた"?」
居場所? 金? 温もり? 知識? 仲間? それともーー…