第17章 空っぽな私に
リヴァイが部屋から出て行ったあと、私はそのままベッドに横になる。
ベッドの近くにはエルヴィンさんの部屋に置いてあった荷物が積まれている。
うーむ.........新しい部屋、どうしようかな.........
補佐ではなくただの兵士になってしまった私にはもちろん一人部屋なんて与えられるはずもない。
誰に相談すれば良いのだろうか。団長?......いや、私なんかのために時間は避けない。
エルヴィンさ.........いや、分隊長には尚更相談できない。
となると...............
『スミスーーーー!!!!』
バァンッと大きな音を立てて部屋に入ってきたのはハンジさんだった。
『あっ、ハンジさん......』
『やあ。』
にこ、とわらい私の近くに来るも、私の怪我の様子に眉を顰める。
『......話は聞いたよ、辛かったね。』
『っ、』
ハンジさんがそばに腰をかけ頭を撫でられた瞬間、先程まで止まっていた涙が溢れてくる。その様子を見て私を抱きしめてくれる。
『まったく......エルヴィンどこいったのさー。まだあいにきてないのかい?』
『え?』