第17章 空っぽな私に
そういうとリヴァイは私をそっとだき寄せる。
『お前の泣き顔みてると…………その…………なんだ、………こっちまで辛くなる………というか……』
『?』
『だ、だから……………クソ、…………泣くな………』
リヴァイはそう言うと前髪をそっとかきわけチュ、と音を立てて額に口付ける。
一気に顔が熱くなりリヴァイを見つめる。
リヴァイはと言うとこういうことをあまりしてこなかったのか、目がキョロキョロしており耳が真っ赤になっている。
『っ………………く、訓練してくる。』
『えっ、さっきはいかないって……』
『き、気が変わった』
恥ずかしくなったのかリヴァイはそのまま早歩きで部屋から出ていってしまう。
バタンと乱暴に閉められたドア。
『…………リヴァイって………意外とウブなのね……』
これから先に不安はあるものの自然と笑みがこぼれた。