第9章 叶わない願いと想い
「違いやす、俺は最初から"助ける"つもりで...!!」
「アンタがそうでも他の人達は"違う"んだよ...」
「ッ」
「言っただろ...どうやったって"幸せになれない"ってな」
「...華菜...」
「オレ達は"敵同士"なんだよ」
「......」
「お前は"助ける"って言ってるけど..."どうやって敵であるオレを助ける"んだよ?」
「それは...」
「"敵であるオレを助けた"ってなるとお前だって"ただじゃ済まない"だろう」
「......」
「そう言うことだから...もう、オレに構うな...」
そう言って華菜はスクっと立ち上がって......
「ぇ、おい、華菜!!」
「じゃあーな...」
スタスタと歩き出した......。