第41章 冬での一時
クレハ「言ってくれたじゃないですか。
たとえ利用だって構わない(335ページ参照)。利用してくれたっていい。それでも一緒に居たいと、大好きだと。
私は、あなたの傍に居たいから、ここに居るんです。
あなたの隣を、拠り所に択んだのです。
だからケイト…あなたにこの言葉を返します。
『水臭いじゃないか。私の想いを無視するな!』」ぺしっ
そう軽く左頬を撫でた状態で、左頬を一度だけ軽く叩いた。
ケイト「…ッ(涙目」ぷるぷる
クレハ「だから…私の前でぐらい、素直でいなさい(ぎゅっ)
私は、生涯あなたと居ることを選んだんです。
伴侶として、あなたを支えたいから、力になりたいからここに居るんです。
そのことをどうか忘れないで下さい」
ケイト「っ;;;ぅぅぅぅぅ;;;」ぎゅううっ
背中に腕を回して抱き締めると、ケイトは涙をぼろぼろと零しながら抱き返してくれた。
クレハ「あなたを心から愛しています。
理不尽に遭ってもなお、その者の幸せを心から願ってしまうあなたを。
私にとって、あなたは勇者です。
人と接することで生み出される闇から救い出してくれた、たった一人の…(頭を撫でる)
あなたに救われた人が、あなたを救いたい人がここに居ること、ゆめゆめ忘れないで下さいね(微笑)
あなたが大好きで、慕っているからこその選択です。
だからケイト…今を見て下さい。
私がいます。恐れることなどありません。乗り越えられるよう、何度でも引っ張りますから。
だから…あなたの思うように行動していいんですよ?」
ケイト「うん…死んだ時に笑ってられるよう頑張る。
未来の自分に怒られないような自分になる。
これでもSAOに入ったばかりの時、頑張って話しかけるように頑張ってたんだからね;;;」
クレハ「ええ。勇気を振り絞ったんですね(くす)
頑張ってが重複してますよ?^^」くすくす
ケイト「そしたらねっ;理解してくれる人が少しずつ増えていってね;;」えっぐ、ぐすっ
クレハ「ええ。わかってますとも(微笑」なでなで
そう縋りつくように抱き締めてくる中、抱き締め合っている内
私の中のケイトが与えてくれた「温かさ」がケイトにまで伝わってきたのか、涙ながらに必死に語ってくれた。