第41章 冬での一時
必死に語ってくれるその姿が、とても嬉しかった。
その語るという行動でさえ、とても難しいものだと知っているから。
さらけ出すこと自体、とても…
「自分」という不確かなものの方が、余程謎だから。
ケイト「クレハ…」
クレハ「何ですか?」
ケイト「好き。大好き」
クレハ「私もです」さらり
ケイト「絶対…絶対守るからっ;」
クレハ「私もです。二度は言いませんよ?」
ケイト「死にたくなった時には何度だって言うくせに」ぼそ
クレハ「それは死んで欲しくないからこそです(すり)
あなたのことをわかりもしない輩には、好きに言わせておきなさい。
そして償うべきことならば次に生かす為に頑張りなさい。
ありもしない罪に問おうものなら無視しなさい」
ケイト「あはは^^;…クレハ、厳しいよ;」
クレハ「それぐらいしないとやっていけませんよ?
一人一人に合わせていったら、結局自分というものを保てません。
その一人一人の意見を聞きつつ、どうありたいかを決めるのは結局は自分自身です!
何を主とするか、それこそが自分という価値観であり、人格でもあり道でもあるのですから」
ケイト「うん…本当にそうだね^^」くす
クレハ「ふっ)やっと笑いましたね」微笑
ケイト「クレハのお陰だよ」ぴとっ
クレハ「ケイト…」
ケイト「ん?」
クレハ「大丈夫です。私がいますから」にっこり
ケイト「うん。ありがとう」にこっ
やっと安心したかのように笑ってくれた。
それに安心してから、そっとケイトの左側のベッドに腰を下ろして横になりました。
クレハ「謝る必要などありませんからね?
必要があればその都度言うのでそれまで気にせずに」
ケイト「でも気にしちゃう;」
クレハ「そこがいい所でもあり悪い所でもあるんです;(頭抱)
そんなに気にしていては潰れますよ?
まあそうならないように目を光らせておきますが」キラン
ケイト「調整できるよう努力します^^;」
クレハ「くす)…ええ。知っています、そういう人柄だということは」ぎゅっ
悪夢にどれほど苛まれようとも、前を向く大切さを改めて共に学習できました。
あなたとの縁と出会いを大切にしたい…
ケイトを択んだことの正しさを、その日、確かに感じました。
ケイトにとっても同じことを言えるのでしょうね(くす)