第41章 冬での一時
ケイト「あいつらには、今後二度と死んでも会いたくない。
怒りがある。憎しみがある、恨みがある。殺したい、消したい、あの当時に与えられた思いを丸ごと返したい。殺したい。
この世からそいつという存在を抹消したい!
以上!」ぜーぜー
クレハ「…随分と過激な発言ですね。殺したいが二回も」
ケイト「ごめん。正直に話した所、恨みを抱いてないかと言えばNOだから」
クレハ「いえ、そういう想いを抱けているだけ非常にいいと思いますよ。
私と出会った頃のあなたは言っては何ですが全て自分のせいにしてましたし。
何かと自分の責任として背負い込んでましたし」遠い目
ケイト「あの頃は本当にお手数おかけしました;」土下座
ミー「み?」首傾
クレハ「別にいいのですよ。まだ夜中なのですし、横になりなさい」ぐいっ
ケイト「ん」ごろん
押し倒されたかのような体勢になった。
ケイト「でもね…やっぱり、それでも幸せになって欲しいって想いが捨てられないんだ。
そういう想いをさせられたって言ってもさ…やっぱり、その想いは味あわせたくないって思うし」
クレハ「そうですね。
そういう嫌な思いをさせる割に、同じ嫌な気分を味わった時には怒ってくるんでしょうし」
ケイト「うん。それは間違いないね。誰だって嫌な思いさせられるのは嫌だよ」遠い目
ミー「ごろごろ」
ミー、お腹の上でゴロゴロ鳴いてる場合じゃないから。
ケイト「あのね…ごめんね、クレハ」
クレハ「?何に対してですか?」
ケイト「だって…さ…嫌な思いさせちゃったでしょ?悪夢の話や昔の話で。
それだけじゃなくって…苦しくて泣き崩れた時、逃げ場所みたいにしちゃってた。
利用してたのかなって、あいつらと同じになっちゃったのかなって…そんなの嫌だなって……
だから、さ;」
クレハ「そんなの気にする必要はありません」
ケイト「でも!」
クレハ「利用だって構いません。
私は、あなたと一緒に居たい。共に、日々を過ごしていたい。
それだけなんです」微笑&なでなで
そっと頬を撫でられる中、クレハは笑いかけてくれた。