第41章 冬での一時
~おまけ・終~
・重心
ケイト「重心を低くするとね、より力が伝えやすくなるんだ。
土台が安定してより力が伝達しやすいからっていうのもある。
前世で火縄銃を立ったまま撃つ際に教えてもらったコツでもあるんだ」
シノン「へえ」
ケイト「実際にやってみよう」
そうして腰を押さえられた状態で歩くという動作をさせられた。
普通に歩く場合、前には進めなかった。
でも腰を落とした場合、より力が地面に伝わりやすかったのかより強く前に進めた。
ケイト「光線拳銃を2丁同時に立ったまま撃てたのはこのお陰でもあるんだよね」
シノン「なるほどね」
テロップ『重心を低くする重要さを知った』
・槍
シノン「所で何で槍を教えようとしたの?」
ケイト「一番教えやすいから。
前世で使ってたのは主に打刀、他には弓や槍。火縄銃は一回だけだったね。
ここには銃はないし、中距離の方が何かとやりやすいでしょ?
今世では風月流槍術を生み出したしね」
シノン「でもさっき教えてもらったけど、何で突く時だけ左手を上に右手を下に持つの?
一見でバレバレじゃない?」
ケイト「そっちの方が前後へ出し戻ししやすいでしょ?
左手を主に脱力するように言ってたのもそれでなんだ。固定すれば動きは制限され、死に余計近付くから。
右手で下へ振り下ろす際、左手で上へ上げるようにするとより勢いがついて威力が増すからおすすめだよ。
動かす時にもそういう風に取り入れるようにすると動きの幅が広がるんだ。横に振る時だって後ろまで幅が広がるしね。
これらが基礎中の基礎」
シノン「じゃあ応用はどうすればいいの?」
ケイト「んー。関節の柔らかさとか動かしやすい動きと蚊が人によって違うから、その辺は人によって違う。
だから自分で生み出すのがおすすめかな。合わない動きをやっても勢いや速さを殺して自滅しかねないし。
ちなみに槍は刃物じゃない方を利用して棒術として使えるんだよ?」
シノン「そう。幅が広いから初めてなら刀よりはそっちの方がいいって思ったのね」
ケイト「うん」
テロップ『シノンのケイトの考えに対する理解が進んだ!
シノンの戦闘における行動の選択肢や幅が拡がった!』