第4章 Lovely Sweet Angel
【 翔side 】
バスルームで身体を清めた俺は、
ふわふわのバスローブを纏って、智の元に戻った。
智はベッドの端にちょこんと座り、
足をブラブラさせて夜景を観ていた。
.....か、可愛い❤(〃ω〃)
俺に気づくと、振り向いてにっこり笑った。
「おまたせ〜♪」
可愛い智の後ろ姿にドキドキしていたことは、顔に出さないように、余裕の笑顔でそう言った。
「翔ちゃん、ホントに綺麗だね、夜景...東京タワーがあそこだから、俺たちのマンションは~...えっと..」
俺は、そっと智の背中から優しく抱き締めた。
「...翔ちゃん...」
一瞬にして、部屋の空気が甘くなる。
俺は彼の手を取って、大きな窓辺まで連れ行き、二人で並んで立った。
「この夜景、全部、智にやるよ...」
「ふふふっ、何それ...」
笑う智に、
「欲しいもの...智が欲しいっていうものは何でも、全部、智にあげるよ..」
「だって、この夜景あげるってさ、翔ちゃんのじゃないでしょ?」
「俺のなの!!」
「いつから~?」
「さっき!」
「ふふっ...変なの~..あっ..」
甘い空気そのままに、智の首筋に唇を落とした。
そのまま、何度も啄むようにそこに口づけると、智はゆっくり手を解き、俺の方に身体を向けた。
「欲しいものなんかもうないよ...
だって、もう手に入れてるもん...」
......分かってるけどさ...
聞いてみたいんだ...
智の口から。
はっきりと、言葉で。
「手に入れたものってさ...何?」
すると智は、はにかんだ様に笑って、俺の首に両腕を回してきた。