第1章 闇色夢綺譚~花綴り~
「はぁ…っ」
互いの唇が離れると、まだ足りないと言う様に互いの口から溢れる銀の糸が俺達を繋ぐ。
離れた際に名前と見つめ合う。
その表情は俺を煽りやがった。
目は潤み、頬は紅に染まる。
濡れた唇はだらしなく開き、もっと寄越せと言っている様に思えた。
「なんだ、これだけでいっちまいそうな顔してんぞ」
そう言うと更に顔に熱を灯す名前。
あの総司がコイツに絡むのも頷ける。
「だから他の野郎にも目を付けられる…」
そんな顔すんのは俺だけにしろ。
総司や斎藤の顔が過ぎり、胸が若干ムカムカしたが、男の嫉妬は醜いだけだと言い聞かせ、俺は名前をゆっくりと押し倒した。
名前に口付けている際に、俺はコイツの着物の合わせを緩めていた。
その為、はだけさせるにはそう時間はかからなかった。
広げられた胸元は羞恥の為に更に紅色に染まる。
「…あっ、っ…ァっ」
月明かりに照らされ、妖しく魅せる#名前#。
次第にコイツから俺を求めて来た。
どうやら薬が効いてきたようだ。
もう少し" 俺 " のまま名前の肌を感じていたいと思ったが、どうやら時間切れのようだ。
「…そろそろ、か」
そう言うと、俺の手は#名前#の胸から下へと移動し、両膝に手をかけた。
「本当はこんな事なんざ、したくはねぇんだ…」
解って、くれ…。