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【薄桜鬼】闇色夢綺譚~花綴り~ ※R18

第1章 闇色夢綺譚~花綴り~


【※繋、裏切りの序章】









「んっ…はっ…」


何でキスされているのか解らなかった。

土方さんに見つめられてから記憶が無い。

「名前…もっと、俺に委ねろ」

そう言った土方さんは私の口を無理矢理こじ開け、舌をねっとりと絡ませる。


「はぁ、…んっ…っ」


彼の口付けは、

麻薬と同じ。

どうしよう、身体の奥がじわりと熱くなって来た。


私、キスだけで感じてる。


「はぁ…っ」


互いの唇が離れると、まだ足りないと言う様に互いの口から溢れる銀の糸が二人を繋ぐ。

「なんだ、これだけでいっちまいそうな顔してんぞ」

な、何て事を言うの、この人はっ!
言い返したいのだけれど、私は声が出ないし、身体中が痺れて言う事が利かない。

「だから他の野郎にも目を付けられる…」


そんな顔すんのは俺だけにしろ。


そう言い、立ち膝だった私をゆっくりと押し倒した。


「…細ぇーな。ちゃんと食ってんのか?」


既に緩くなっていた胸元を広げ、そんな事を言ってくる。

寝ていた期間は無理だったけど、今はちゃんと食べてますっ!
って、何してるんですか!

私は必死に土方さんに伝えようとするも、やはり無駄な事。
彼のしなやかに伸びた指先は、私の身体の隅々まで掻き乱す。

「…あっ、っ…ァっ」

どうなっているの、私の身体。
熱くて、熱くて、どうにかなりそう…。
だって…さっきまではじんわり程度だったのに、今はこんなにも土方さんが欲しいと思っている。

理性を失いそうになる…。

違う、理性なんて…ない。

私の意思なんて関係無しに動いている…。


「…そろそろ、か」


何を言っているの?


「本当はこんな事なんざ、したくはねぇんだ…」


解って、くれ…。


「ああぁっ‥‥!」





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