• テキストサイズ

2人の距離

第1章 2人の距離



雪乃さんのリハーサルの間私は少しだけ立ち会い先に楽屋に戻っていた。
そしたら向かいから知ってる顔が。

「おお!お疲れ!久しぶり。」
軽く手を上げ挨拶してくる櫻井さん

「お久しぶりです。皆さんお元気ですか?」
私が礼儀正しく挨拶すると同じように一礼してくれた。

「元気元気。…あ、そうだ。今日楓さんだよ。」
今日の嵐さんのヘアメイクは楓さんらしい。
挨拶に伺わせて頂いても大丈夫か聞くと笑顔で了承してくれた。

雪乃さんのリハーサルはまだ始まったばかりだし、メイク開始までまだまだあるからそのまま櫻井さんに着いて行くことにした。

「由梨ちゃん来たら楓さん喜ぶよ〜。一時期は涙もろかったからね」
思い出し笑いを浮かべながら言う櫻井さん。
私も想像がついて思わず笑ってしまう。

そして楽屋に着くと戸惑いもなく扉を開けてお客さんだよー。と言いながら私を押し入れた。

「おおっ!由梨ちゃんじゃん!久しぶ、「えっ!!なに??今由梨って言った?」」
相葉さんの声を遮るように楓さんの声が聞こえた。
後ろを振り返り私を見つけるとヘアメイク中のニノさんを見捨て私の近くにいた櫻井さんを押し退け抱きついてきた。

「きゃー!なに?由梨じゃない!どうしたの?偶然ね!仕事順調みたいね。今日は誰についてきたの?」
早口で捲し立てられ苦笑いで返す。

「お久しぶりです楓さん。今日は雪乃さんのヘアメイクです。楓さん元気そうでなによりです。」
私がそう言うとへへんと笑いながら離れた。

「お互い忙しくてプライベートで会えないものね。今度絶対ランチしましょう。…あ、そうだ!ごめんね。ニノちゃん。」
今まで何をしていたのか思い出し急いでニノさんのところに戻る楓さん。
それを見てフフッと笑っていると背後から声が聞こえた

「誰かと思えば。…お疲れ様。」
「あぁ。由梨ちゃんか。お疲れ。」
和かに挨拶する松本さんと大野さん

礼儀正しく挨拶を交わすとササっと奥に進み松本さんはソファに。
大野さんはニノさんの次にヘアメイクに入った。

そろそろ戻ろうと思い楓さんに声かけるとえぇー!…だめ。と言い皆んなを笑わせた。

/ 87ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp