第1章 ふわり、ふわりと夢、うつつ
同盟当日、何時もより上等な着物を来てお客様を迎える準備に取り掛かる。
「そう言えば、お客様はどちら様でしょうか?」
すっかり忘れていたお客様の名前。
まぁ、聞いた所でふーんとなるのは目に見えているけど、一応聞く事にしたんだ。
私は元就様に問いかけると元就様は言ってなかったか、と仰って言葉を続けた。
「うむ、今回は代理で二人参る」
だけど、元就様が仰ったお二人の名前を聞いた私は先程ふーんとか抜かした少し前の私を誰かぶっ飛ばしてきて欲しいと切実に願った。
「石田 三成、大谷 吉継よ」
ヒッ…!
何処か遥か遠くから貴様!斬滅してやる!って声が聞こえた様な気がした…。