第4章 ~くるり、くるりと悠久の輪廻~
【参】
バサラ者…
そして、彼女の属性は
" 光 "
彼女の手にはいつの間にか安物の得物ではなく、光輝く美しい装飾の刀と変化していた。
その得物の施しは軍師さん、石田三成の旦那、豊臣軍を思わせるような美しい色合いで彼女に相応しかった。
「ククッ…お前がバサラ者だったとはな」
知らなかったな、そう言った祈織は名前ちゃんを思い切り弾き飛ばす。
戦いになれていない名前ちゃんは祈織の力を上手く吸収出来ずにそのまま吹っ飛んだ。
「っ!危ない!」
このままでは壁に激突してしまう、そう思った俺様は影に潜み、急いだ。
「っぐっっ!!」
間一髪、っつーいててて…なんて言う馬鹿力…。
先程とは比べ物にならない音と砂埃。
俺様の身体は見事に壁にのめり込んだ。
凶王さんもこんなの喰らってよく咄嗟に名前ちゃんを庇う事が出来たなぁ…。
愛、かね。
あーやだやだ。
自分で言ってて鳥肌たっちゃったよ。