第2章 ~ゆるり、ゆるりと籠の鳥~
【※甘いふたりごと】
「ふっ…んぅ…」
絡まる互の舌。そして隙間から漏れる#名前#の嬌声。これだけで私の中の雄が駆り出される。
「もっと…舌を」
私が#名前#の小さな舌を要求すると、彼女はそれに応え、深く舌を絡ませて来る。
「…っん、んっ…」
顔は紅潮し、生理的な涙がこぼれ落ちる。
ゾクリ…
堪らない…。
傾国の花…。確かそう呼ばれていたな。
甘い匂い。
その甘さを知った者はどのような事をしても手に入れようとする。
城が傾こうともそれを欲する…。
一体何人の男を虜にしたのか、この甘い匂いと身体は…。
男と身体を重ねる度に、強くなるのか、この匂いは…。
甘い、甘い…。
声も、吐息も身体も何もかも…!
私は名前の口の中を夢中で犯す。すると徐々に名前の身体の力が抜けて行くのが分かる。
「っはぁ…みつなり、さ…んっ」
言葉を唇で途中で遮り、耳元で囁く。
「三成、と…」