第1章 夢の始まり
社長室前─
─コンコン
「はい。どうぞ」
「亜理子です。失礼します。」
─ガチャリ
ドアを開けると椅子に座ったお父様が居た。
「お父様。ご用件は何でしょうか?」
一刻も練習に取り組みたかった私は、用件を聞いた。
「あぁ。実はな、00のオーディションが開かれるそうだ。」
うそ…!00のオーディションが…?
「!それは、本当のことでしょうか?」
00のオーディションは口からでまかせの事がある。
「これは本当の話だ。00から直々に連絡があってな。
『いつも、ご支援ありがとうございます。
この度はAKB0048、77期生オーディションを開催させていただきます。
つきましては、木野川財閥のご令嬢、亜理子様も、オーディションに招待させていただきます。
もちろん、厳正なる審査の上で決定させていただきます。オーディション参加、お待ちしております。』
と。」