第1章 夢の始まり
その名の重さを知りながら、親友の智恵理に誘われて行った、AKB0048のライブはとてもキラキラと輝いていた。
「いつもありがとう。今日はもう少し練習するわ。
射的場を開けてもらえるかしら?」
私はメイドにそう言った。
「かしこまりました。」
メイドが返事をした直後、
─ガチャリ
「お姉ちゃん!」
扉を開けて来たのは、妹の桜。
私と同じで00を愛している。
「桜。どうしたの?」
「あのね!パパが呼んでるの!大至急だって!」
「お父様が?分かったわ。」
“あの”お父様が呼んでいるのならば00関連の事なのだろう。
私は、レッスンルームを後にした。