第18章 くりすますをあなたと(三成)
愛様…ご無理をさせてしまいましたね。
でも、今日は貴女を求めても求めても、まだ足りない気がしてしまいます…
私を、私の全てを受け入れてくれる貴女に、つい甘えてしまいます。
三成は、自分の腕の中でスースーと寝息を立てている愛を眺めながら
そっと乱れた髪を直している。
貴女が未来からいらっしゃった理由は一体なんなのでしょう。
私ばかりが幸せを頂いている気がしてしまいます。
貴女はもう帰る場所が無くなってしまったというのに…
だから、貴女がしたい事は全てして差し上げたい。
もっともっと、私に教えて下さい。
貴女が五百年後の未来でするはずだった事を…
何も身につけずに眠る愛を抱き寄せて、三成もそっと目を閉じる。
貴女が、この先ずっと幸せな夢を見られますように…
貴女が、この先ずっと私の隣で笑っていて下さいますように…
眠りに落ちる寸前、三成は思い出したようにそっと起き上がる。
そうだ…これを忘れてはいけませんね…
愛の頭の上に、そっと小さな包みを置くと、再び愛を抱きしめ、
今度こそ眠りについた。