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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第18章 くりすますをあなたと(三成)


三成は愛のうなじに手を添えると、今まで以上に深く口付ける。



『ん…はぁっ…んん…』



薄っすらと目を開ければ、そこには蕩けた愛の顔が
ツリーの明かりに染められて妖艶に映った。



『あっ…三成くん…もう…んんっ…』


そっと唇を離せば、キラキラと光る糸が落ちる。



「愛様…このままでは、口付けだけでは足りなくなりそうです…」



三成の切ない声が響いた。



『も、もう…折角のクリスマスツリー、もう少しちゃんと見ようよ…』


半ば照れ隠しのように愛が口を尖らせると、



「ふふっそうですね。私たちのくりすますは、
まだ始まったばかりですものね」



そう言うと、チュっと愛の頬に一つ口付けを落とした。




『それにしても、電気もないのに何でこんなに綺麗に光ってるんだろう…』



愛が不思議そうに首を傾げる。



「私も詳しくはわかりませんが、佐助殿が言うには、
昼間に光を蓄えて光るものを塗っていると仰っていました」




『へぇ…佐助君なら、原理がわかれば出来ちゃいそうだけど…
これ、つけるのも大変だったでしょ?』




「えぇ、慣れるまでは中々難しかったですが、
愛様の笑顔を想像して飾るのは、中々楽しい時間でしたよ」



笑顔でそう言いながら、愛の頭に乗る雪を優しく払う。



『写真でも取れたらいいんだけど…
でも、残せないから、とっても大切なものに思える。
三成くん、本当にありがとう。
私、今日の事絶対忘れない』



「えぇ。私も忘れません。このくりすますつりーも、
貴女との甘い口付けも…」



そう言うと、再び愛に顔を近づける。



愛も、それを受け入れるように、再び目を閉じた。



『え?』



その口付けは予想に反し、閉じられた瞼に落とされた。



「続きは、帰ってからゆっくり…」


いたずらっ子の様な微笑みで三成は笑うのだった。


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