第82章 想いのカタチ
「あ…あるじぃ‥」
『はいはい、おおきに、おおきに。お腹いっぱいですわ、余所でやってくれはります?』
『あいつは良いよなぁ…愛してくれる主がまだいてさぁ!』
よしよし、と俺を撫でた主が本丸の二人に向き直り指を指す。
「うちの本丸に来たからには、みーんな仲良くしなきゃいけないんだからね!いっぱい撫でてあげるから覚悟しとけ!」
『おお‥怖い顔されてもうた。ほな、のーんびり待ってんで。』
『へいへい、待ってますよぉっと。…ひっく。』
よし!と満足そうに頷いてから、またね、と手を振る。
あいつ等は扱いにくい性格だが、この主の事だ、上手くやるだろう。源氏兄弟や前回大阪城から来た後藤や信濃とも上手く行っている様だしな。