第82章 想いのカタチ
「さて。長谷部、調べ物はちゃんと出来た?」
こちらを向いた主が俺の手を握る。
「あ、はい。本を読むのは良いですね、色々な事を知れて、とても為になります。」
主の為になる事を知れるのはとても良い。それで、俺が主の為に何かが出来るのなら此の上無い事だ。
良かった。と笑ってから、さっき言ったのも本当の事だからちゃんと覚えててね、と首を傾げる。
さっきの事…?
「いちばん‥」
「愛し、てるのは…ですか?」
ふふ、と笑った主をつい抱き締めた。
はぁ、この方はどうしてこんなに可愛らしいんだ。想いをカタチに出来たら受け取って下さいね。主の為に頑張りますよ!
主、俺も愛してるのはだけ、ですからね。