第82章 想いのカタチ
「主ちゃん、ただいまぁ。…おっと、お取り込み中かな?」
家に帰り部屋を覗くと、机に齧り付いて本丸の者と口論をしている主の姿があった。
「主、ただ今帰りました。…大丈夫ですか?」
「お帰り長谷部‥もう色々れたよ。戦力拡充の任務キツイし、新しく来たこの二人がなかなかの曲者だし…」
腰も痛い、と言う主の背中を撫でながら、本丸の者を睨む。
『ひっく…なぁんだよ、長谷部かぁ?ダメ刀に何言っても無駄だかんなぁ?』
「ちょっとお話しよ、って言っただけなのにこれだよ!帰ったら絶対に甘酒カップの中身をカルピス原液にしてやる!」
そんで撫で回す!と、怒る主。
「お前等、ちゃんと主に挨拶もしていないだろ。…おい、明石こっち向け。」