第77章 幼心
「実は、前にも似た様な事があったんだ。僕達が一応神様の端くれだからか、強く願ったりすると、どうも影響があるみたいなんだよね。」
だからってわざとやったらだめだよ?と付け加えて、へし切達の入っていった部屋を見遣る。
「なるほど…前に髪の色や目の色が変わっていた時もまさかこれだったのですか?‥ならば、逆に戻って欲しいと思えば戻るのでしょうか?」
「ああ、あの時だよ。でもごめんね、戻り方まではちょっと‥」
「………要するに、あんた達が満足すれば直るんだろ?なら放っておけば良い。」
確かに可愛らしい見た目にはなったが、あいつはあいつだ。そう悩む事も無いだろう。
そう思っていれば、部屋の扉が開く。