第77章 幼心
抱き抱えたあいつの尻を押さえて、慌てて部屋へ走って行くへし切を見ながら、光忠が俺の肩を叩く。
「伽羅ちゃん、なんで下着穿かせなかったの…」
「…色々と脱げてたからな、身体に引っ掛かっていた物だけ落ちない様に縛っておいた。」
はぁ、と溜め息をついて、鶴さん、と声を掛ける。
「ねぇ、鶴さんもしかして朝食の時に主ちゃんの子供とか、子供姿を想像しなかった?」
「あぁ、したな。丁度今のあんな感じを想像したぞ?何でだ?」
「一期さんと薬研君はどうかな?」
ソファーに座っていた粟田口の二人にも同じ様に聞く。
「そう、ですね。恥ずかしながら…」
「俺も今の大将みたいなのを想像したぜ?それが何だってんだ?」
……何か意味があるのか?