第77章 幼心
「‥天使かな?」
光忠は真顔で子供相手に何やってんだか…
「じゃあ‥こっちのお兄ちゃんが、はせべ?」
へし切の奴を見上げて、こてんと首を傾げる姿を見ていた光忠と一期ー振が悶える。
…また馬鹿が増えたな。
「ある‥いえ、俺はへし切長谷部です。長谷部と呼んで下さい。…その、申し訳ありませんでした。さん、とお呼びしても?」
「んー‥はせべ君。その、かくかくした話し方じゃないとだめなの?」
ぶっは!!と吹き出す粟田口の二人。
「あ、ある…さん?」
「さっき、みっちゃんとお話してた時はかくかくじゃなかったでしょ?」
へぇ…良く聞いてるもんだ。