第77章 幼心
「だからぁ、何であるじって言うの?あるじって何?です!」
「そうだぞ、燭台切の旦那に長谷部!の名前で呼んでやれよ。悪い兄ちゃんだなぁ、?」
「ほら!やげん君も言ってるでしょ!」
粟田口の短刀達を見ていても思うが、子供ってのは強いな‥
顔を見合わせた二人は降参した様だ。
「ちゃん、ごめんね?あんまり可愛いから驚いちゃったんだ。僕は燭台切光忠だよ。よろしくね?」
の前に膝を付いて話し掛ける光忠に、嬉しそうに近付いて顔を覗き込む。
「お兄ちゃんの目、綺麗な色。ビー玉みたい!それに凄く格好いい!んと、みっちゃん、て呼ぶね?」