第68章 海風
「こうやって歩くのって久しぶりだなぁ。鶴丸は最近遠征中心だったし、本丸でも走り回ってるし、歩くのって平気?」
「あぁ、何か面白いもんを探して歩き回るの好きだぜ?…なぁ、はここで育ったんじゃないのか?」
振り返って、歩く速度が遅なったを見ると唇を噛んで目をさ迷わせる。
「どうしてそう思うの?」
「何となくな…昨日からちょいちょい引っ掛かる物言いをしてたろ?それに余りここが好きそうじゃないからな。」
驚いた様に目を丸くして見詰めて来たの頬をつねる。
「いひゃいよ!」
「ま、俺はきみがいてくれればそれで良いからな。正直どうでも良いんだが。」