第93章 白妙
「じゃあ、今言った通り粟田口の子は前田君以外一期と。前田君と小烏丸、鶯丸、獅子王と三条の皆は鶴丸と行ってね!‥それから来派と槍の二人と村正、むっちゃんの組。左文字兄弟、虎徹組とたぬ、不動君。長曽祢さん以外の新撰組と青江、物吉君、大太刀の二人だね!」
「それから、さっきの燭台切達厨組と山姥切、山伏で組分けは大丈夫だな?」
「だいじょうぶですよ!よみちはぼくたちにまかせてください。さぁ、いきましょう!」
「皆様を安全にお連れします。」
「‥大丈夫、兄様達は任せて。」
短刀達が心強いな。花見に向かう大体の方向を加州達に伝えると、主が敷物を持ち上げて声を掛けた。
「皆、行くよ!」
薄暗いから懐中電灯持って行ってね〜と笑う主を、他の何人かが微笑ましく見ているのに気が付いた。