第92章 夜桜
「主ちゃん、次はどこへ行こうか?皆まとまっててくれれば良いけど‥茶室行ってみる?」
「あぁ、あそこなら鶯丸達が居そうだよね。天気も良いし、縁側で誰か日向ぼっこでもしてるかなぁ?」
中庭の橋を渡った先にある別棟の茶室。あそこにはよく三条の人達が集まるんだよね。
「そういえば、来派の子とかってどうしてるのかな?談話室?鍛練場‥に居るって事は無さそうだよね、あの眼鏡は。」
そうだね、帰ってから明石君にはまだ直接会ってはいないけど、話した感じでは極力動かないで生きてるって感じだったからなぁ‥
「それじゃあ、本丸をぐるっと回る道順で見て行こう?茶室へ行って、談話室へ行って鍛練場、祈祷場、畑だね。浴場は今の時間は誰も入ってないだろうし、最後に広間へ行こうか。」