第92章 夜桜
「えっ、俺達も行って良いのか!?」
「ぼっ、僕も桜見たいですっ!」
「…夜桜、悪くない。」
わっと、嬉しそうな声と拍手が湧く。向こうへ行った事の無い子達は、一層きらきらした顔でこちらを見ている。
「ふふ、良いですな。それでは主殿、色々と準備があるのではありませんか?」
「うん、まず、皆向こうで洋服を選んできてくれる?一気に行ったら部屋に入れないから、数人ずつ。一期や薬研も居るし、乱ちゃんが居れば服の事は大丈夫だよね?加州にもそう伝えておくから。」
「任せて!ボクが着せ替え手伝ってあげる!真ん中の部屋と玄関横にあるよね?こっちのあるじさんの部屋にもあったっけ。」
「うん、よろしくね!あと歌仙のお手伝いさんを募集してるから、手の空いた子は行ってもらえると助かる。」