第87章 国宝指定記念日
「「えーっとぉ‥次は誰にする?この部屋に居るの片っ端から撮ったら居間に行く感じでいーい?」」
「加州の旦那、今回、部屋には適当に集まってるのか?」
「「適当なの?この部屋には極短刀と、飲兵衛が集まってるんじゃない?…え、違う?まぁ良いや。じゃあ料理を作った料理係から行くね!」」
傍に居た大和守の旦那と何かやり取りした加州の旦那が、歌仙の旦那と堀川の旦那を映す。
「「ほらっ!何か!」」
「「…こほん、長谷部、おめでとう。良かったじゃないか、こんなに大勢に祝われると思わなかっただろ?」」
「あぁ。そうだな、驚いた。」
「「僕も驚いたよ、この宴の事を頼まれたのは昨日の朝だからね。君の特別ならちゃんと躾ておいてくれないか?全く…主には困ったものだよ。」」
大将を見ると、両手を合わせて申し訳無さそうにぺこぺこと頭を下げている。