第87章 国宝指定記念日
「主ちゃん、これ切るの手伝ってくれる?」
「うん、ちょっと待ってね、今行く!」
あれから、大将の部屋にあった持ち運べる四角いやつに代えて、居間に移動したんだ。凄いよなぁ、俺は機械の事は全く解らんが、部屋にあったあれと同じ様に、本丸と話が出来ている。
「‥じゃあ加州、さっき説明した通り、本丸のインタビューお願いね!」
「「任せて、主!じゃあ、誰から行こうかなぁ?」」
本丸の方でも江雪の旦那が何かを弄った様で、固定されていた撮影用の機器を加州の旦那が手に持って誰かを探して部屋をうろうろしだした。
「凄いな、酔いそうだ‥」
「……ゆっくり頼む。」
「「はいは〜い!じゃあ、今日の主役の五人から行こうかなぁ!」」
そう言った途端、画面いっぱいに白いふわふわした物が映し出され、向こうで五虎退の慌てる声が聞こえてくる。