第87章 国宝指定記念日
「はい、長谷部はここへ座って?」
机の前へ、鶴丸の旦那が運んで来た一人掛けのソファーに長谷部を押し込んで、大将が本丸へ呼び掛ける。
「加州、そっちの準備はどんな感じ?」
「「主ぃ〜見て!大体揃ったよ!歌仙が文句言いながら頑張ってくれたんだ。堀川や小夜もね!」」
「「‥ははっ、主は毎回本当に突然で困るよ。僕は料理を作るのは得意だが、こんな突発的な事は困るんだよ。良いかい?君が帰ってきたら…」」
「「怒らない…怒らない…」」
「「‥歌仙、だめ。主はちゃんとお願いしたでしょ?」」
本丸の大将の部屋にずらっと用意された沢山の料理と酒の山。
その前に並ぶのは、加州の旦那、歌仙の旦那、堀川の旦那、それと小夜の四人だ。