第86章 来歴
ホットケーキ、ふわっふわ!みっちゃん最高だよ。
はぐー、うまんい!
「‥えっと、でね?その蓮や牡丹って花言葉があまり良くないの。」
「ふふ、すっかり二人とも花言葉にハマっちゃったんだね?それで、どんなものなの?」
「離れる心、人見知り。」
あー‥と言葉に詰まったみっちゃんの手をツンツンと指先で突く。
「だから、この木瓜紋をアレンジしようと思うんだ。三月の花は桃、花言葉は……」
“私はあなたのとりこ”
‥って言ったらみっちゃんまた拗ねちゃうよね。
「天下無敵、だよ?」
強そうで良いでしょ?と笑うと、本当にそれだけなのかなぁ?と腕を組んで私を覗き込む。
「お、おう。長谷部強くて早いから、強い敵と当たるし‥てんか、むそ…」
ぐぐっと覗き込んで、鼻先が当たる程顔を近付けてきたみっちゃんに焦る。