第85章 暦
「馴れ合うつもりはない。っ…!?」
「馴れ合うつもりはない…ふふ、言うと思った。」
「はは!それに加え(馴れ合わないとは言ってない)と聞こえた気がしたぞ!」
「くそっ!」
俺の口調を真似して、同時に言葉を発したこいつの唇を摘まむ。
「むぐぅ!」
「お、良かったな!伽羅坊が了解してくれたみたいだぜ!伽羅坊はには甘いなぁ、ははっ!」
くっそ、国永の奴め‥甘いのは自分の方だろ。
「はぁ………好きにしろ。」
やったぁ!と俺の頭を抱き締めて、よしよーしと背中を撫でる。
こいつ本当に俺を何だと思ってるんだろうな?まったく‥仕方ない奴だ。
あんたも、俺も。
目の前にある脇に手を突っ込み、膝に抱き上げてぎゅっと抱き締める。