第85章 暦
「そうだね、確かに色々なイベントがあるよね。でもどうして今更?鶴さんが驚く様な行事でもあったの?」
「ん?あぁ、まぁ‥そうだな。」
あいつに目配せをすると、茶を濁した様な返事をする。
何だ?国永の事だ、興味のある事ならすぐにでもやりたいと騒ぎそうなものだが‥
「変な鶴丸の旦那だなぁ…おっと、それじゃいつもと変わらないか。」
「酷いな!俺は変じゃないだろ!?」
そうですな、ただのびっくり爺でした。と、粟田口の二人にからかわれると、本をあいつに渡して騒ぎだす。
「おい、お前達食ってからにしろ!」
「こら、騒がない!一期もそんな事言ったらダメでしょ?爺じゃなくてお爺様とかにしなきゃ。」
どっちも爺に変わり無いだろ!と拗ねる国永。あいつと目が合うと、苦笑いしながら肩を竦めて見せた。