第10章 天空闘技場
「ゴン!?」
なんでここに…という前に、私の目はゴンの腕のギプスに止まった。
……………ゴンって全治4ヶ月じゃなかったっけ?
「あー!!姉貴!! やっと見つけたぜ」
後ろからキルが走ってくるのが見える。
「やぁ♡」
いつの間にかヒソカが私の肩を持っていた。……企んでいたのはこれか。
「そういう事だから、まだ手放したくないんだ♡ じゃあ闘技場で♡」
クルリと私と共に後ろを向くヒソカ。だから、競技場はあっちだって!!
「ちょっとヒソカ……」
いい加減にして……。しかし、私は言うのをやめた。私の手を誰かが掴んだからだ。振り返ると、それはゴンだった。
「ごめんなさい!!」
大きな声が公園をこだました。