第10章 天空闘技場
「他に反対するものはいないか?……では、アルミにはヒソカと同じ4を与える」
私は団長さんの言葉に首を傾げ、ヒソカを見た。ヒソカと同じとはどういう意味だろう?だが、それは他の団員も同じのようだ。
「団長、どういうこと?」
「ヒソカの希望だ」
益々意味がわからない。ヒソカは楽しそうに笑っている。
「彼女は見ての通り、まだ幼くて危なっかしい♦だから、ボクが保護者ってわけ♦」
だからって何も、同じ番号ってわけにはいかないだろうに。
察するに幻影旅団というグループには1人ずつ番号が与えられているようだ。しかし、組織の人数=番号数だと思っていたが、そうなれば欠番にはならないので、彼らなりにこだわりがあるのだろう。例えば、13という不吉な数字を当てはめるみたいに。
「…………まっ、団長がいいならそれでいいよ」
肩を竦めながらマチさんは言う。
こうして、私は団員番号4が与えられ、幻影旅団の一員となった。