第10章 天空闘技場
「じゃあ、行こうか♦」
会合が終わったようだ。私は頷き、ヒソカの後を追った。
「じゃあ、また」
その前にと、私はその場にいた人にお辞儀をした。ふとフランクリンが、お菓子を指さしているのに気づき、私は笑った。
「それあげるよ。その代わり、今度耳たぶ触らせてね!!」
手を振ると、フランクリンは軽く手を振ってくれた。
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「………あいつ、最後までお前の耳たぶに興味津々だったな」
「………これうまいぞ。食うか?」
特に気にもせず、お菓子を食べるフランクリン。その周りに人が集まり、お菓子を口に放り込む。
「だろうな。なにせそれは、店の中で一番高いものだったからな」
クロロが本を閉じながら言ったのだった。