第10章 天空闘技場
「…………本当にここ?」
私はその建物の前に立って、改めてヒソカに聞いた。
「そう♣️」
ここはどう見ても廃墟で、友人と楽しく会う場所ではない。私は若干嫌な予感がしながらも、先ほどの出来事にため息しかでなかった。
あの後、私はヒソカをコインランドリーへと連れていった。観光していた時に見つけたもので、親切なおばちゃんが色々教えてくれたのだ。私はさっそく実践することになった。
「凄いねキミ♡」
すっかり乾いた服に嬉しそうにするヒソカ。だけど、服を乾かしている間、ヒソカは裸だった訳で………腰にはタオルを巻いていたが……まぁ、ここでも私セットで変な目で見られた。
「…………ヒソカ。もう噴水で水遊びしないでね」
私はもうすでにこの時点で疲れていたのだ。