第10章 天空闘技場
「で……では………こちらが……お部屋になります。鍵は…オートロック式になって………ます…ので………どうぞ」
息も切れ切れになりながら、従業員さんは私達に鍵を渡した。そう私達に、だ。
「じゃあ、また明日♡」
ヒソカはさっさと自分の部屋へと入っていく。
「か………からかわれた」
私はすごく疲れたような気分になり、受け取った鍵で自分の部屋に入った。
「あーー!! 疲れた!!!!!!」
私はベッドに思いっきりダイブした。
ヒソカの用とは何か、1ヶ月もなにをやらされるのか、まぁ色々疑問はあったが、
「……多分アレのことだろうなぁ…」
大体予想はつくので、あまり心配はしていない。
「携帯………明日返してもらわなくちゃ…」
重い瞼をゆっくりと閉じながら、私はキルにどう言おうと考えていた。