第10章 天空闘技場
「あんたはそれでいいの? こいつ人の話なんて聞いちゃいないよ」
大きくため息をつきながら、女の人はこちらを向いた。わ、私ですか!?
「えっ…とですね……その………い、良いと思います!!その……」
ヒソカはこう見えて、大事にしてくれそうですよ多分!!!!
「思うじゃ困るんだけどね」
ワタワタとする私に、呆れた目線を向ける女の人。
「あんたも変わってるね。こんな奴と行動を共にするなんて」
「い、いえ!! 私は別にそんな………」
やはり勘違いされているようだ。私は慌てて否定しようとした。しかし、ポケット中で、携帯が振動したのがわかり、言葉を切った。
「あ……す、すみませんちょっと!!」
多分キルだ。私は携帯を取った。