第10章 天空闘技場
「ふざけるのもいい加減にしな!!」
…あぁ…やはり告白失敗だったか…
状況を察した私は、ゆっくりと耳から手を離した。………ヒソカは落ち込んでいないだろうか。
「本気さ♦」
だが、ヒソカは結構ぐいぐいと押していた。漫画のキャラクターとは違う態度だ。
「大体、無理に決まってる!! 欠番があるとは言え、許してはくれないよ!!」
女の人はそう首を振った。欠番?……今付き合っている人はいないということなのだろう。許してくれないというのは、両親か。ヒソカはこれから大変なんだな…
「それはキミの意見だろ?聞いてみなくちゃわからない」
……ず、随分と強引にいくなぁ…。でも、ヒソカ、
まずは彼女の了承を得るのが先じゃ……。
私はハラハラしながら、その光景を眺めていた。