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ゾルディック家の愛され長女
第10章 天空闘技場
──────
「やっぱり勿体ない♡」
嫌な湿っぽさを感じるくらい路地裏。そこに僕とアルミはいた。
「ん?何か言った?」
アルミは何ともなかったのように僕の方を振り返った。
アルミの足元には数10人という人が倒れている。もちろん死んではいないが、当分起きられないだろう。
「いいやなにも♡」
きょとんと僕を見るアルミに、多少興奮を覚えながら、僕は先に進むよう促した。
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